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 2004年の出生率過去最低の1.28になったというニュースが流れていました。「過去最低の更新は4年連続。政府は保育所の整備など育児支援策に重点を置いた少子化対策をとってきたが、十分な効果があがっていない。少子化は政府の想定を上回るペースで進んでいる。」と解説がありましたが、私に言わせていただくなら、今程度の取り組みで、本当に少子化傾向が止まると思っているとしたら甘過ぎですね。今回昨年の1.29に比べてたった0.01しか下がらなかったことこそ、私の想定にはなかった大進撃という感想です。
 まず第一に、自然界には慣性の法則というのがありまして、一旦下方を向いてしまったベクトルを上方に転換させるのには、かなりのインパクトが必要なわけですが、現在の少子化の取り組みにはまったくインパクトがありません。「保育所の整備などの育児支援策」はもちろん必要でしょう。これがなければ、ますます出生率が低下すると思います。しかし、この施策は残念ながら出生率を押し上げるほどのものではないです。
 日本の少子化の歴史を振り返ってみてみると、1950年には約3.75だった出生率が7年後の1957年には2近くまで落ちこんでいます。たった7年で半分近くになったわけです。その後1975年までの18年間は丙午の年を除き2~2.2くらいで推移しています。そして1975年に2だった出生率が約17年後の1992年に1.5を切ることになります。それから11年をかけて1.3を切ったのです。ここ12年間で下がった指数は0.2です。
 一方お隣の韓国をみてみると、1950年年代は5~6という高い出生率でした。それが1974年に4を切ったのを皮切にその後たった10年で2までおちています。更に14年後の1998年に1.5を切ってからは、たった5年で1.2を切る状態になっています。
 最近だけの傾向をみてみるに日本の場合は、1992年に1.5を切り、12年後の2004年でもまだ1.28だけれども、韓国では、1998年に1.5を切りその後5年で1.2を切るという急速な少子化が進んだことがわかります。
 日本の場合は、その10数年あまり、何度も何度も甘い出生率予測が政府から出され、その度に「政府の想定を上回るペースで進んでいる」と言い訳がなされてきたわけですが、こうして数字で見ると、日本の場合は決してものすごいペースで少子化が進んできたわけではありません。グラフでみれば、本当にコンスタントに直線的に徐々に下がってきたことがわかります。韓国のように、落ちる時には1年でガクっとおちるなどいう傾向ではないのです。ということは政府の想定というものは、これまでの推移のまったく考慮せずに、ここから上昇に転じる(転じればいいな)という希望的観測で、想定されていたのではないかと疑いたくなります。
 多分政府の想定は、もう出生率の低下も下げ止まりで、そろそろ上昇に転じて、他の先進諸国であるフランスや北欧諸国と同じように1.7~1.8に回復するという想定なのかもしれませんが、政府の願いと想定を一緒にするのはいかがなものかと思います。それまでコンスタントに推移してきた数字は、よほどのことがなければ、やはりコンスタントに推移していきます。本気で少子化をなんとかしようと思うのならば「そんなのありなの?」というくらいのインパクトがある施策が必要でしょう。
 因みに私の予想は、これから数年で更に下がって1.1台で収束するという予想です。私の予想が当るのか、政府の想定が正しいのかは、5年後10年後に結果が出ているでしょう。もし少子化への支援策が現行の延長上に進められるのであれば、多分勝者は私になるでしょう。勝っても嬉しくはないですが。。。。
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◆◇◆関連のプロブ紹介◆◇◆
 ■出生率1.28―過去最低4年連続―少子化対策は必要か
 企業や政府は人口減少を前提に対策を考えるべきという主張には私も多いに同意するところです。

 ■子供をつくる理由
 子供をうまない理由、良くわかります。 

 ■出生率1.28過去最低
 子どもを産み育てることが難しい社会にした歴代の首相、知事、市町村長の失政の責任は重いという主張は、本当にその通り!と思いました。

 ■「出生率過去最低」の社会的背景
 出生率低下の原因は女性にではなく 社会的背景にあるという主張は、私が過去掲載していた「少子化問題」シリーズに通じるものがあります。

 ■どうしたら子どもが増えるの?
 「子供がたくさんいる方が得するような制度」これができれば、出生率の急上昇もありえるでしょう。

 ■2004年の出生率1.28、最低更新・4年連続で低下
「少子化対策について考える」のシリーズは少子化の現状を把握するのに役に立ちます。
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